神前式の準備物の一つに奉納酒があります。
奉納酒について、よくわかっていなかったので
奉納酒を準備するにあたり、奉納酒とはなんなのか、なぜお酒を納めるのかなど を調べました!
1│奉納酒とは
まず、奉納とは、神様にお供え物を納めることになります。(神社への寄付ではない)
奉納酒は、神様にお納めするお酒のことで、
神前式に限らず、安全祈願祭やお宮参り、初詣など参拝でも納めることがあるそうです。
1-1 お酒を納める理由は?
むかしから、お米は神聖な食べ物とされ、重要な役割を果たしてきました。
・お米は神様から授けられたもの
・お米には稲魂(いなだま)という御神霊(ごしんれい、神様のこと)が宿っている
・お米は日本という国の成り立ちに大きな役割を果たしてきた
そのため、神社の祭祀には、お米や稲作にまつわるものが多くあります。
お供え物には、お米のほか、お酒、お餅など、お米から作られたものが並んできました。
その中で、お米を使い丹精込めて造られる「お酒」は、神様へ捧げる最高のお供え物と考えられているようです。
1-2 「奉献酒」と「奉納酒」の違いは?
「奉納酒」と調べていると「奉献酒」がヒットします。
奉献と奉納は次のように使い分けるようですが、熨斗紙にはどちらを記載しても間違いではないようです。
・奉献: 地鎮祭(家を建てるとき)など
・奉納: 安全祈願祭、神前式の婚礼 など
1-3 奉納したお酒はどうなるの?
奉納(奉献)して、神様にお供えしたお酒は、「御神酒(おみき)」となります。
※神様にお供えしたお酒を「御神酒」というのであり、「御神酒」というお酒(商品)がお店で売っているわけではありません。
奉納した後は、直会(なおらい)をして神様のお力を分けていただくようです。
※直会(なおらい)とは、神様にお供えした御神酒や神饌をいただくこと。
神様と同じ物をいただくことで、神様のお力をわけていただき、ご加護を受けられるとされているとか。
また、直会を行うことで、すべての神事が終了し、日常生活に戻るという意味もあるそうです。
■神前式の場合
私たちの神前式では、直会は行いませんでした。
おそらく多くの神前式でそうだと思うのですが、奉納したお酒は、神様に納めて終わりではないでしょうか。
2│まとめ
神聖な食べ物であるお米から造られた「お酒」。
今回の神前式でも、事前準備の奉納酒から始まり、儀式での三々九度や親族固めの杯など
一連の儀式に お酒が大きくかかわっていますよね。
お米を作るのも たくさんの手間がかかっていて、更にそこからお酒にするのも、さらに手間がかかります。
結婚式の準備はいろいろあるので本当に大変ですが
お酒造りに携わっている地元の方にまで思いを馳せながら
準備をすすめることができたらとても素敵ですよね。