誓詞が決まったので、仕上げの清書です。
これが思いのほか時間がかかりました。
余裕をもって取り組むはずだったのですが、ゆきたろうの仕事が思いのほか忙しくなり、挙式1週間前の土日しか時間が取れず、ギリギリの仕上がりになってしまいました。
1│準備物
清書のために用意したのは次の通りです。
【書くための道具】
●奉書紙(清書の紙)*1
※神社からいただきました。
●書道セット
●筆ペン(墨のインク)*2
※墨運堂 墨筆 極 がおすすめです。
●練習用の和紙(誓詞のサイズと同じもの)
●新聞紙
■*1 奉書紙
奉書紙とは、和紙の一種で、最高級の公用紙。
(参考)紙のブログ│奉書紙ってなに?いざという時のために知っておきたい尊い和紙
■*2 墨の筆ペン
墨運堂 墨筆 極(中字用・太字用)
普通の筆ペンは「顔料インク」を使用しているのですが、この筆ペンは「墨汁」が使用されています。
(参考)スミ利文具店│奈良の墨屋さんが作った、本格墨液の筆ペン!
■「墨汁の筆ペン」を購入した理由
当初は、定型文の誓詞を使用する予定で名前の署名だけだったので、書道セットを用意するまででもないと思い、墨の筆ペンを購入しました。全文を清書することになり、毛筆に慣れていなかったため、結局この筆ペンが大活躍でした。
【目印をつける道具】
●マスキングテープ
●糸
●セロテープ
●ハサミ
2│誓詞の書き方、七折半
誓詞の紙は「七折半」に折られていて、書き方に決まりがあります。
※七折半とは、祝詞(のりと)を書く際の奉書紙(用紙)の折り方。奉書紙に7つの折り目をつけ、最後だけ半分の幅になっている。
▼こちらにわかりやすくまとまっていました。
神社のハナシ│祝詞の書き方と祝詞用紙・奉書紙の折り方「きれいに七折半にする方法」
ここでは、私たちが神主さんに教えていただいた書き方をご紹介します。
① 用紙の向き
「半分の幅」が左側(お尻)。
② 記載ダメ
両端の幅は、記載ダメ。
③ 書き始め
1つ目の折り目以降から書き始める(記載OK)。
④ 日付と名前の書き方
3行で記載。
【×】日付の下に名前を記載して2行で書く。
⑤ 最後にタイトルを記載
折りたたんで最後に「誓詞」と記載する。
左側から折りたたみ、折りたたんだ状態で「誓詞」が中央になるように記載。
3│清書のつまずき点と対策
毛筆の使用は中学生以来だったので、なかなかうまくいきませんでした。
ゆきたろうが清書でつまずいた点と工夫した点をご紹介します。
どれも初歩的なことばかりですが、ご参考になれば幸いです。
【つまずき点①】文字が大きくなりすぎて収まらない
太筆ではなく小筆を使用するのですが、小筆の穂先をおろす(穂先の糊を取ってほぐす)ときに、ほぐしすぎてしまいました。
プラス、毛筆に慣れていないこともあり、文字がどうしても大きくなりすぎ、用紙におさまりませんでした。
「墨の筆ペン」にしたところ、穂先が使いやすくなり、少し良くなりました。
また、「墨の筆ペン」だけだと文字がかすれる(インクの調整が難しい)ため、書道セットの墨汁を併用したところいい感じに書けました。
【つまずき点②】バランスを取るのが難しい・まっすぐにかけない
用紙には、折り目がついているのですが、光の関係で見にくかったりします。
また、やはり文字が大きくなる傾向がありました。
①誓詞の折り目に合わせて「赤い糸」を置く(縦線)
②マスキングテープを使用して[頭・中央・終わり]に目印をつける(横線)
③印刷した原稿の中央に線を引く(中央横線)
【つまずき点③】1枚書くのに2-3時間かかる
毛筆に慣れていないこともあり、また、意外に文字数が多いので、結構時間がかかります。
1枚に2-3時間かけると集中力が持たないので、1日に清書できる枚数は1,2枚が限度かもしれません。
私たちは練習も含めて2日かかりました。
結婚式の準備は、これ以外にもいろいろあって、なかなか余裕をもって進められないかもしれませんが、誓詞は特に重要な演目の一つなので納得の一枚を仕上げたいですよね。
気持ちに余裕をもてるように、時間に余裕をもって取り組みましょう。
4│まとめ
■「墨の筆ペン」購入して正解だった
「墨の筆ペン」、意外に役立ちました。
結婚式のイベントが終わっても、年始の目標書きなどでなんちゃって毛筆に使われています。
1本あってもよいです◎。
■清書は時間と集中力が必要
完成形を2枚仕上げたのですが、練習も含めて丸2日かかりました。
毛筆が中学生以来の人は特に時間に余裕をもって取り組みましょう。