誓詞②│原案作成の手順

神前式

神社から誓詞を自分たちで考えてもよいと了承をいただいたので、早速原案の作成とりかかりました。

1│原案作成の流れ

次のような流れで作成しました。
ここでは、私たちの手順や具体例を紹介します。

【作成の流れ】

(1)誓詞の構成を調べる

(2)いろいろな誓詞を読む
 大和言葉(言葉遣いやリズム感)をなんとなく把握

(3)神様に誓いたいことを現代日本語で書く

(4) (2)の中から自分たちにあった表現をピックアップ

(5)誓詞を組み立てる

※(1)、(2)はネットで調べました。

2│大和言葉を大切に

誓詞の表現には、古文のような大和言葉が使われています。

作成にあたり、定型文にあるような言葉遣いやリズム感など
日本の和や奥ゆかしさを感じる大和言葉はそのままにしたいと思いました。

そこで、ネット上にある誓詞をたくさん読んで、大和言葉(言葉遣いやリズム感)をなんとなく把握しました。

3│誓詞の構成

誓詞の構成は、一般的に次のようになっています。

【誓詞の構成】

① 結婚の報告

② 夫婦の誓い

③ 締めの言葉

④ 日付、名前

具体例

①結婚の報告 
神様へ結婚の報告をします。

「謹んで○○神社の大前にて申し上げます
今日の生日の足日の吉刻に私どもは夫婦の契りを結びました」

「謹んで神の御前にお誓い申し上げます
今 私どもは結婚の儀式を行いました」

「今日の嘉き日に○○大神の大前にて結婚式をあげましたことは尊いお導きの賜と感謝にたえません」

「今日を良き日と定め○○神社の神前において夫婦の契を結び固むるは尊き神慮に依るものと喜びまつりて・・・」

②夫婦の誓い
夫婦で協力し助け合い、これから夫婦としての絆を築いていくことを誓います。

「今日より後はおたがいに親しみ補い合い いかなる時でも 夫婦の道に背かず 生涯心正しく 明るく清らかな家庭を築き世のため人のために務めることを誓います」

「今後はこの歓びを終生忘れることなくいかなる困難にも力を合わせ健全なる家庭を築くことを謹んでお誓い申し上げます」

「今より後は千代に八千代に相信じ相和し かりそめにも夫婦の道にそむくことなく 互いに助け合い清き明るき家庭をつくり 祖先を敬い家運の隆昌と子孫の繁栄を計ることを誓います」

③締めの言葉    

「何卒幾久しく御見守りください」

「末永くお守りをお願いします」

④日付、名前    

令和○年○月○日   

夫 ○○○○

妻   ○○

※夫はフルネーム、妻は下の名前のみ

4│現代語で誓いたいことを整理

まず、私たちが神様に誓いたいことを現代日本語で整理しました。

報告と感謝の気持ち

半年前に祈祷・入籍を行う(夫婦の契りをかわす)ことができ、今日、両家で顔合わせをして、このように結婚式をあげられることができました。
そのことに感謝申し上げます。

【誓い】

今後はこの感謝の気持ちをずっと忘れずに、お互いに力を合わせて、明るく前向きに頑張りたいです。
よい家庭を築いていきたいです。

次に、この内容を誓詞の具体例を参考に大和言葉っぽく表現し、組立てました。

誓いたいことをそのまま盛り込もうとすると、全体が長くなってしまいます。
いろいろ神様に誓いたい気持ちはありましたが(笑)、あまり欲張らず、できるだけシンプルにすることを心掛けました。

作成した誓詞は、何度も読み直して調整し、二人で話し合いながら、最終案を仕上げていきました。

5│完成した誓詞、神主さんチェック

神主さんのチェックは、一発OKでした。
言葉遣いや内容についてもすばらしいと褒めていただきました。
たくさん調べて、内容も熟考しただけに褒めていただけたのは、本当に嬉しかったです。

神主さんにチェックしてもらうときは、次のことに気を付けました。

【神主さんチェックこれをしました】

●フリガナをつける
 読み方が間違っていないか、確認してもらうため。

●清書するときの改行をそのまま表現
 清書のイメージも確認してもらうため。

■【余談「よろこび」について
「よろこび(喜び・歓び・慶び・悦び)」は、いろいろな漢字がありますが、下記のブログの説明がわかりやすかったです。私たちは「歓び」を選択しました。
(参考)たいわやblog│「悦び」「喜び」「慶び」「歓び」の違い。

6│まとめ

言葉を選んで、リズム感もチョイスしよう

いろいろな誓詞をみましたが、やっぱり言葉ひとつ異なるだけで、意味合いやリズム感が変わってくると思いました。
自分たちらしい言葉や表現を見つけられるといいですね。

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